76年に1度のハレー彗星、そのかけらが毎年流れ星になるのはなぜ?
ハレー彗星が地球に近づくのは、76年に1度。前に来たのは1986年、次は2061年です。
なのに、そのかけらは毎年、流れ星になって見えます。しかも、毎年決まって同じころに。
本体は76年に1度なのに、なぜ、かけらだけが毎年?

最初に浮かぶ答え
「流れ星は、ハレー彗星のちりが光ったものだから?」
半分正解です。オリオン座流星群のちりは、ハレー彗星から来ています。でもそれだけでは、なぜ「毎年」なのかに答えていません。
答え
彗星がこぼしたちりは、通り道に沿って帯のように残っていて、地球は毎年同じころ、その帯を横切るからです。
ハレー彗星そのものは76年に1度しか来なくても、ちりの帯はいつもそこにあるので、5月のみずがめ座η流星群と、10月のオリオン座流星群として、毎年見られます。
しかも、今光っているちりの多くは、数千年前にハレー彗星がこぼしたものだと計算した研究があります。
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チャプター(18)
動画の台本(全文)
0:0076年に1度なのに、毎年?
ナル76年に1度しか来ない、ハレー彗星。なのに、そのかけらは、毎年、流れ星になって見えるんです。
ナル前に来たのは、1986年。次は、2061年。本体が戻ってくるのは、まだずっと先です。
ナルそれなのに、なぜ、かけらだけが毎年?しかも、毎年決まって、同じころに。
ナル所長も、首をかしげていました。ハレー彗星と、つながっている流星群があるなんて、全く知らなかったそうです。
所長調べてこい!
ナルなぜ毎年なのか、調べてこい、だそうです。
ナル答えは、宇宙に残された、落とし物にありました。
ナルかけらがいちばん多く光るのは、今年は10月22日ごろ。最後に、見やすい時間も、お伝えします。
0:54最初の報告とボツ
ナルさっそく報告です。流れ星は、宇宙のちりが光ったもの。オリオン座流星群のちりは、ハレー彗星から来ています!
所長ボツ!
ナル…なぜ毎年なのか、答えていない、だそうです。
1:09彗星は、氷とちりのかたまり
ナルでは、ハレー彗星から調べ直します。彗星は、氷とちりのかたまり。ハレー彗星の本体は、長さ15キロほどです。
ナル名前は、イギリスの天文学者、エドモンド・ハレーから。1758年に戻ってくると予言して、その通りになりました。ただ、ハレーは、それを見る前に亡くなっていました。
ナル彗星は、太陽に近づくと、熱で氷が気体になって、いっしょに、ちりを吹き出します。
1:41ちりは通り道に残る
ナル吹き出したちりは、すぐには散らばりません。彗星の通り道に沿って、帯のように広がっていきます。
ナルたとえるなら、砂をこぼしながら走るトラック。トラックが走り去っても、こぼれた砂は、道に残ります。
1:56地球は毎年、ちりの帯を横切る
ナルそして地球は、1年かけて太陽のまわりを回るうちに、毎年同じころ、この帯を横切ります。
ナルハレー彗星そのものは、76年に1度しか来なくても、ちりの帯は、いつもそこにある。
ナルだから、毎年見られるんです!
ナルしかも、横切るのは1年に2回。5月の、みずがめ座η流星群と、10月の、オリオン座流星群です。
2:23流れ星のちりは、ハレー彗星だけではない
ナルただ、流れ星のちりの持ち主は、ハレー彗星だけではありません。8月のペルセウス座流星群は、別の彗星のちり。どの流星群にも入らない流れ星もあります。
ナルでも、まだ不思議が残っています。このちり、どれほどの速さで飛び込むのか。そして、いつこぼれたものなのか。
2:44クイズ
ナルここで、クイズです!
ナルちりが空気に飛び込む速さで、東京から大阪まで飛ぶと、何秒かかるでしょう?
ナル正解は、Bの、およそ6秒。
2:58秒速66km
ナル速さは、秒速およそ66キロ。時速にすると、24万キロです。
ナルこんなに速いのは、ハレー彗星が、地球と逆向きに、太陽のまわりを回っているから。ちりと地球が、ほぼ正面からぶつかるんです。
3:15高さ100kmで光る
ナルちりは、高さ100キロほどの空で、まわりの空気を熱くして、光ります。光るのは、ほんの一瞬。
ナル消える前に、願い事を3回となえるのは、なかなか大変です。
3:28今光るちりは、いつのもの?
ナルでは、今光っているちりは、いつ、こぼれたものなんでしょう。
ナル前にハレー彗星が来た、1986年でしょうか?
ナル答えは、もっとずっと、昔でした。
3:433000年以上前のちり
ナル2006年、オリオン座流星群が、いつもよりとても多く流れました。
ナル国立天文台の研究者が計算すると、そのちりは、紀元前1266年などに、ハレー彗星がこぼしたものでした。
ナル3000年以上前の、ちりだったんです。
4:02通り道は交わっていない
ナル実は、今のハレー彗星の通り道は、地球の通り道と、交わっていません。
ナル昔こぼれたちりは、長い年月のあいだに、通り道が変わったり、帯が広がったりして、一部が地球の通り道と重なるんです。
ナルふだんの年のちりも、多くは、数千年前にこぼれたものだと、計算した研究があります。
4:26数千年前のかけらに、毎年会える
ナルハレー本人は、予言した帰りを、見られませんでした。でも私たちは、数千年前のハレー彗星のかけらに、毎年、会えるんです。
4:37オリオン座から広がって見えるわけ
ナルオリオン座流星群の流れ星は、オリオン座のあたりから、四方に飛び出すように見えます。それが名前の由来です。
ナルでも本当は、ちりはみんな、同じ向きに平行に飛んできます。線路が遠くで1点に集まって見えるのと同じで、1点から広がって見えるんです。
4:562026年の見ごろ
ナルお待たせしました。今年いちばん見やすい時間です。
ナル一番多くなるのは、10月22日ごろ。見ごろは、その前後数日の、夜中から明け方です。
ナル天の川が見えるほど暗い所なら、多いときで1時間に5個から10個ほど。明け方に月が沈むと、見やすくなります。
5:17見るコツ
ナル流れ星は、空のどこにでも流れます。目を暗さに15分ほど慣らして、空を広く見上げてください。
ナル望遠鏡や双眼鏡は、いりません。見える範囲が、せまくなってしまうからです。
5:31わかったこと
ナル76年に1度の彗星のかけらが、なぜ毎年見られるのか。ちりの帯が、いつもそこにあるから。そしてそのちりは、数千年前の、ハレー彗星の落とし物。なるほど!
所長…なるほどな。
ナル所長から、合格をもらいました!
5:492061年、あなたは何歳?
ナルハレー彗星が戻ってくる2061年、あなたは何歳ですか?流れ星が見えたら、それもコメントで教えてください。
ナルチャンネル登録も、よろしくお願いします。
図で分かる




もっと詳しく
彗星は、なぜちりをこぼす?
彗星は、氷とちりのかたまりです。ハレー彗星の本体は、長さ15キロほど。
太陽に近づくと、熱で氷が気体になって、いっしょにちりを吹き出します。吹き出したちりは、すぐには散らばりません。彗星の通り道に沿って、帯のように広がっていきます。
ハレー彗星の名前は、どこから?
イギリスの天文学者、エドモンド・ハレーからです。1758年に戻ってくると予言して、その通りになりました。ただ、ハレーは、それを見る前に亡くなっていました。
ハレー本人は、予言した帰りを見られませんでした。でも私たちは、数千年前のハレー彗星のかけらに、毎年会えます。
流れ星のちりは、みんなハレー彗星から?
いいえ。8月のペルセウス座流星群は、別の彗星(スイフト・タットル彗星)のちりです。どの流星群にも入らない流れ星もあります。
ちりは、どれくらいの速さで飛び込む?
秒速およそ66キロ、時速にすると24万キロです。東京から大阪まで(直線で約400キロ)を、およそ6秒で飛ぶ速さです。
こんなに速いのは、ハレー彗星が、地球と逆向きに太陽のまわりを回っているから。ちりと地球が、ほぼ正面からぶつかります。ちりは高さ100キロほどの空で、まわりの空気を熱くして、ほんの一瞬だけ光ります。
なぜ、オリオン座から飛び出すように見える?
オリオン座流星群の流れ星は、オリオン座のあたりから、四方に飛び出すように見えます。それが名前の由来です。
でも本当は、ちりはみんな、同じ向きに平行に飛んできます。線路が遠くで1点に集まって見えるのと同じで、1点から広がって見えるんです。
どうすれば見られる?
2026年のオリオン座流星群は、10月22日ごろが一番多く、その前後数日の夜中から明け方が見ごろでした。天の川が見えるほど暗い所なら、多いときで1時間に5個から10個ほど。明け方に月が沈むと、見やすくなりました。
流れ星は、空のどこにでも流れます。目を暗さに15分ほど慣らして、空を広く見上げてください。望遠鏡や双眼鏡は、いりません。見える範囲が、せまくなってしまうからです。
持ち帰る一言76年に1度の彗星のかけらに、毎年会える。ちりの帯がいつもそこにあり、そのちりは、数千年前の落とし物だから。
確かめ方
- 国立天文台「ほしぞら情報(2026年10月)」
- NASA「Orionids」
- NASA「Comet 1P/Halley」
- NASA「Perseids」(ペルセウス座流星群の元の彗星)
- 渡部潤一(国立天文台)のコラム(2006年の突発出現)
- Egal ほか(2020)「Modeling the past and future activity of the Halleyids meteor showers」(ちりがこぼれた時期の計算)
- 国際流星機構(IMO)「The Orionids」(ハレー彗星の通り道は地球と交わらない)
動画の台本を、人と複数のAIが上の資料の本文と照らして確かめ、誤解を招く表現を直しました(2026年10月12日)。数字は、その時点のものです。このページは、その台本と資料をもとにAIが書き、人が確かめてから出しています。間違いに気づいたら、marusukelab@gmail.com へ知らせてください。